猫のための家づくり 基本編

猫のための住まいを実現するには、猫の生態の知識を得ることが大前提。
しかし、知識だけでは、つくっても受け入れてもらえないことがあります。
既成の猫家具は種類が多く、愛猫に適しているかどうかを判断は中々難しいものです。
猫の個性を知って、その猫にぴったりの設えを提案できることが大切です。

猫との空間づくりをする前に、以下の5つのことを考えてみましょう。

🐈①猫の個性を知る

🐈②多頭飼いの場合は猫どうしの関係性も把握する

🐈③水飲み場、食事場所、トイレの配置は野生の姿から考える

🐈④猫がいつでも冒険できる空間にする

🐈⑤ルールを決めてヒトと猫の共同生活をより良くする

①猫の個性を知る。ー観察・分析ー

猫の個性を知るためには、まずは行動パターンを知ること。どこで過ごしているかを観察してみましょう。次に、それぞれの行動意図を分析してみましょう。

なぜその場所が好きなのか、どんな目的があるのか、行動の裏にある猫の気持ちを分析するとその猫の性格が見えてきます。

家族がリビングにいるときは、どこにいるのか?来客があったときは、どこにいるのか?
猫と家族のコミュニケーションの取り方や、ヒトとの距離感は?
そんなところを観察してみると、猫の性格が分かってきます。


また、猫は”なぜそんなところにいるの?(ちょっと邪魔なんだけど…)”ということも良くあります。そこにいる理由を分析し、同じ目的を達成できる居場所を用意してあげると猫もヒトもストレスなく過ごせます。

我が家の猫。洗濯機がお気に入り。(正直、邪魔です)

②多頭飼いの場合は猫どうしの関係性も把握する

多頭飼いの場合、仲良く暮らすケースもありますが、そうでない場合もあります。
仲の良くない猫同志の言い分を聞くことはできないので、
ケンカになる前をよく観察してみましょう。

テリトリーがお互いにあるのにそこに侵入してケンカをしているのか?
どちらかが退屈を持てあまし暇つぶしがケンカに発展しているのか?
ケンカをしている理由を分析し、
一人になれる場所を用意したり、エネルギーを発散できる場所を用意したりしてあげましょう。

③水飲み場、食事場所、トイレの配置は野生の姿から考える

ヒトを見下ろす猫。観察されてます。

食事、排せつは本能的な行動なので、野生本来の姿でそれらの行為をできることが大切です。猫の祖先は砂漠に暮らしていたので、獲物と水を同時に得られるの環境は、猫にとっては本来不自然なこと。
なので、水飲み場と食事場所は別々に置きたい。排泄はマーキングの意味もあるので、その欲求を満たせる配置と空間を用意することが必要です。
以下を意識するとよいでしょう・

・水を飲む場所と食べる場所は別に

・排泄は広々としてきれいな場所で(汚れているトイレを使いたがらないことも多いので、同じ場所に複数個数配置するのがベスト)

④猫がいつでも冒険できる空間にする

猫は本来、木の上などの高いところが大好き。そこから地上を観察し、安心して獲物を食べられるからです。猫が生き生きとして暮らすには、高さ方向への工夫が必要です。

しかし、床とキャットタワーだけでは不十分。椅子、机、窓枠など組み合わせれば、さまざまな高さとサイズの居場所をつくることができます。
また、猫の気分で自由に選択できるよう複数の動線を用意すると、同じ動きの繰り返しにならず、体の同じ部位に負担がかかるということもありません。

⑤ルールを決めてヒトと猫の共同生活をより良くする

猫が安心して生き生きとして暮らせる場所は、家族の協力があってはじめて成立します。
特にヒトの子供と暮らす場合、猫のための居場所をつくっても、それが子供の手の届く場所であってたりすると、猫は安心して休めないことになります。
猫のために設えを用意するだけではなく、
猫とヒトとの関係性を考えながら、一定のルールを家族のなかで作るとよいでしょう。

ぐっすり眠る猫は何人たりとも起こさない