2024年度 新築住宅の補助金って何があるの? 信州健康ゼロエネ住宅 編
信州健康ゼロエネ住宅
長野県では住宅分野における2050ゼロカーボン実現に向け信州健康ゼロエネ住宅指針の基準に適合し、県産木材を活用した住宅を新築する場合に”最大200万円”を助成しています。
太陽光パネル載せようかな…と考えている方はぜひ検討していただきたい助成金です。
長野県独自のもののため、基本要件が9項目もありますが、仕様としては、それほど高いハードルのものはありません。
それでは各々、要件をみていきましょう。
助成対象者
助成対象者は以下のいずれかに該当する県内の主たる事務所を置く事業者(建築主ではないことに注意)
①住宅を新築する事業者で住宅取得者と工事請負契約を締結する事業者
②住宅を新築する事業者と工事請負契約及び住宅取得者と売買契約を締結する事業者
③住宅を新築する事業者で、住宅取得者と売買契約を締結する事業者
助成対象住宅
県内に新築する基本項目(以下、参照)のすべてに適合する住宅
別荘を長野県に建てる方は住民票を移すことが必要です。住民票を移さない別荘や多地域居住用の建物は対象とならないのでご注意ください。
助成金額
基本額に、選択項目に応じた金額を加算されます。
基本額は、断熱性を推し測る数値のUA値(ゆーえーち)というものできまります。
最低基準、推奨基準、先導基準は以下のようになっています。
最低基準でさえ、国の定めたZEH基準を超えていますが、4地域でも最低気温が-10°C以下になることを鑑みれば、快適性をよりリアルにとらえている数値だと思います。
助成要件
6の県産木材の使用という項目がありますが、”合板でもよし”ということなので、床合板と野地合板を合わせれば、金額にも響かず、概ねクリアできるようになっています。
また、太陽光パネルもZEH仕様にする場合は概ね5~6kWh必要ですが、3kWh以上という基準のため、予算の中に組み込みやすくなっています。
まとめ
基本項目が多いですが、助成対象が広く、これからの信州の環境を真剣に考えたいという方に是非活用していただきたい助成金です。
しかし、最大金額の助成まで仕様をアップさせようと思うと、これ以上の費用がかかったりプランに制約が大きくなることが容易に想像できますので、家づくり全体から考えたバランスも考えましょう。
また、こちらの助成金は国との補助金との併用はできませんので、ご注意ください。