2階のトイレって必要?

家づくり
2024.09.06 Fri

2階のトイレって今標準なの?

今まで住んでた家にはなかったから、なくてもいいのでは?と思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は2階のトイレのメリット、デメリットについて解説します。

2階トイレのメリット 

トイレ渋滞を減らせる

家族が多いとよくありがちなのがトイレの渋滞。
特に朝の時間帯は、使用する人が重なりやすくストレスを感じやすいですよね。
しかし2階にもトイレがあれば、2人同時にトイレを使えるようになり、トイレ渋滞を減らすことができます。

使い分けができる

1階と2階それぞれにトイレがあれば、「トイレの使い分けができる」というメリットも。
例えばお客様が1階にいらっしゃった時には、家族が2階のトイレを使用することで、お客様を気にせずにトイレに行けます。
また家族の誰かが感染症にかかった時は、生活空間を分けて感染の広がりを防ぎたいもの。
そんな時も2つのトイレがあれば、使い分けができて便利です。

夜間のトイレも安心

2階に寝室がある場合、1階のトイレに行くにはわざわざ階段を降りる必要があり面倒です。
小さな子どもの場合は、トイレに間に合わないこともあるかもしれませんね。
また夜間は寝ぼけたままの移動になりやすく、階段を踏み外して怪我をしてしまう恐れもあります。

一方2階にトイレがあれば、夜間も素早く安全にトイレに行けます。
子どもや高齢者がいるご家庭では、特に重宝するでしょう。

トラブルがあっても対応できる

1階にしかトイレがない場合、トイレが詰まったり水が流れなかったりすると、直るまでトイレが使えません。
もし長時間トイレが使えなくなってしまったら……と考えると、不便で困ってしまいますよね。
その点2階にもトイレがあれば、1階のトイレが直るまでの間も対応できます。

2階トイレのデメリット

2階にトイレを設置するメリットはたくさんありますが、デメリットもいくつか存在します。
林友ホームでは、2階建てを建築する場合、標準仕様として2階にもトイレを設置しますが、一般的にデメリットと言われている点を以下でご案内。

費用がかかる

2階にもトイレを設置するとなると、当然費用がかかります。
トイレ本体のグレードや設置場所によっても異なりますが、一般的な費用相場は50万円〜100万円程度。
1階と2階のトイレが離れすぎてしまうと、配管が長くなり、設置費用は高くなってしまいます。

あまりコストをかけたくない場合は、トイレのグレードを下げ、1階トイレの真上に2階トイレを設置するといいでしょう。

掃除の手間が増える

トイレの数が1つ多くなるため、必然的に掃除の手間が増えてしまいます。
しかしトイレは汚れや臭いがつきやすい場所なので、定期的に掃除したいところです。
トイレ掃除が苦手な方にとっては、大きな負担になってしまうかもしれません。

排水音が気になる場合がある

2階トイレを設置する場所によっては、流す時の音が気になることがあります。
遮音対策をしていても、
トイレの隣が寝室であれば、夜中に家族が使用した際に目が覚めてしまうことも。
1階に排水音が響いてしまうこともあるので、トイレの設置場所と排水管の位置は必ず確認しておきましょう。

2階トイレで後悔しないためのポイント

事前に把握しておくと失敗や後悔が少なくなりますよ。

設置場所を検討する

2階トイレのおすすめの設置場所は、一般的にやはり「廊下」です。
廊下に設ける間取りで、どの部屋からもアクセスしやすいのがメリット。
寝室の隣は音の心配があるので、クローゼットを間に設置にするとよいでしょう。

トイレの大きさを検討する

一戸建てのトイレの大きさは、幅80cm×奥行き160cm(約0.5坪)が一般的。
マンションなどに採用される幅80cm×奥行き120cm(約0.4坪)のサイズは、やや狭めではありますが、トイレとして使うだけなら十分な広さです。
2階トイレの使用頻度が低いのであれば、1階より省スペースで作るのもいいでしょう。

掃除のしやすさにこだわる

1階と2階、2つのトイレを掃除するのは大変な作業。
少しでも負担を減らすためには、汚れが落ちやすい床材や壁材を採用するのがおすすめです。
また物をあまり置かないなど、掃除のしやすいインテリアについても考えてみましょう。

窓は近隣から見えない位置に設ける

トイレに窓を設ける場合は、設置場所に注意してください。
隣家からトイレの中の様子が見えてしまうこともあるので、できれば人の背の高さより高い位置に設けるのがおすすめです。
もし人影が見えてしまう位置に設ける場合は、カーテンなどを取り付けて対策しましょう。

最低限の物が置ける収納場所を作る

収納は、トイレの利便性を左右する大切なポイント。
2階トイレはできるだけ省スペースに、と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、トイレットペーパーなど必要最低限の物が置ける収納は設けたほうが便利です。
「できるだけ圧迫感を軽減したい」という方は、壁の一部をくぼませる「収納ニッチ」を設けるのもおすすめですよ。

まとめ

暮らしの中で、誰もが1日一度は足を運ぶ空間であるトイレスペース。
”一番落ち着ける場”としても定評高い?トイレだからこそ、後悔のないよう十分に検討したいですね。