土地探しのコツ チェックポイント編

家づくり
2024.08.23 Fri

前回のコラムでは、土地探しのコツ 事前準備 について書かせていただきました。

こちらを読んでいただいて、

希望条件の優先順位はOK!
予算を把握し、エリアの絞り込みもおおよそ目星がついた!

という方は、

あとは不動産会社やハウスメーカー、ポータルサイトで気になる土地を探し、絞り込んでいくことになりますが、
その時のチェックポイントについて解説します。

チェックポイント1 
周辺環境

まずは土地周辺状況について確認しましょう。
希望優先順位(学校・公園の近くなど)であることのチェックはされてはいるかと思いますが、その他生活に必要なもの(スーパーマーケットや病院、市区町村役場や銀行など)の位置も把握し、自分のライフスタイルを想像しながら確認しましょう。

また、これから建てる住宅には、10年や20年スパンで居住します。子どもができたときのこと・両親と同居するときのことなどを見据えて必要施設を洗い出し、利便性を確認しましょう。

そして、実際にその土地に足を運ぶことは必須です。

街の雰囲気をより詳細に調べるためには、朝・昼・夜など時間帯を分け、周辺環境を調べる方法もおすすめです。時間帯によって街の雰囲気が変わるエリアもあるため、念には念を入れた確認を行うことで、ミスマッチを防止できます。

チェックポイント2 
災害リスク・ハザードマップ

日本は、地震や洪水、津波などの災害に見舞われるリスクの高い国です。国土交通省「ハザードマップポータルサイト」の「わがまちハザードマップ」で災害リスクの高さを確認し、万が一に備えましょう。

不動産会社は、基本的に土地が抱える災害リスクを説明してくれます。しかし、購入する土地やその土地の周辺がどのような災害リスクがあるのか、自分たちでも把握しておく必要があります。万が一のときにどのようなことが起こるかを自ら調べ、心構えを持ちましょう。

チェックポイント3
建ぺい率・容積率

建ぺい率や容積率は建築基準法によって定められたルールであるため、土地を購入した後に変更することのできない項目です。

理想の住宅を建てるためには、極力早い段階で市役所の都市計画課に問い合わせ、上限値を確認しましょう。

※こちらの記事で「建ぺい率・容積率」について詳しく解説しています。
建ぺい率・容積率とは?

チェックポイント4
ライフライン

土地探しの際は、上下水道・ガスの配管の整備された土地であるかなど、ライフラインについても確認しましょう。

新規造成地は比較的ライフラインが整備されているため、特別な費用がかかるケースは稀と言えます。 しかし、新規造成地以外の土地は上下水道やガスの引き込みに問題が見つかることも多いため、注意しましょう。

チェックポイント5
⾼低差

高低差のある土地に住宅を建てるためには、多くの場合で造成工事(盛土・土の鋤取り・整地)・擁壁工事・地盤改良工事が必要です。 工事費用がかさむことで、最終的に予算を超える費用がかかるケースもあります。

もちろん、高低差を利用した設計プランを建てることを前提として、高低差のある土地を購入する方法も一案です。 「高低差はあるか」「造成工事は必要か」などを総合的に考慮して、後悔しない判断を出してください。 

チェックポイント6
土地の方角や形

土地の方角は、日当たりの良い南向きや東向きが人気です。明るい室内で生活を送ることができます。しかし、人気の分、坪単価は高くなりがちです。北向きの土地は、人気は高くありませんが、比較的安価で購入できます。

土地の形は、四角形で整った土地が人気です。住宅の設計や建築がしやすく、自由度が高いためです。三角形や台形などの不整形地は、住宅の形と土地の形が合わないため、思い通りの設計ができない可能性があります。

土地や住宅に求める条件の優先順位を考え、希望に近い土地がどうか確認しましょう。

チェックポイント7
道路

建築基準法では、道路に2メートル以上接している必要があると定められています。また、前面道路の幅が4メートル未満であればセットバックが必要です。基本的には土地の購入時に説明がありますが、購入者自身も確認しておきましょう。

チェックポイント8
建築や生活の障害物を避ける

敷地内に樹木や縁石、ガードレールなどの障害物がある土地は、普段の生活や建築工事の邪魔になる可能性があります。大型の工事車両が出入りできなければ、工事の効率が悪く、追加料金が発生してしまう可能性があります。撤去できるとしてもそのための費用がかかるため、事前に把握しておくと良いでしょう。

まとめ

『不動産には掘り出しモノがない』とよく言われます。周辺よりも土地価格が安いのであれば、何かしら理由があります。
上記のチェックポイントを照らし合わせ
候補を絞ることで、土地探しをスムーズに進めることができます。
今回の記事を参考にして、ぜひ希望条件に近い土地を見つけてください。