土地探しのコツ 事前準備編

家づくり
2024.08.09 Fri

住宅を建てる場合は、土地探しから始めることになります。しかし土地の探し方がわからないまま、漠然と進めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
理想の土地を見つけるためには、土地探しのコツを押さえておくことが肝心です。
今回はマイホームを建てるための土地探しのコツ、探し始める前の事前準備について解説します。

希望条件に優先順位を付ける

まずは、土地に求める希望条件をあげていきましょう。
立地や周辺環境の希望条件だけでなく、実現したい暮らしも含めて、具体的に考えましょう。希望条件の例は、以下の通りです。

  • 最寄り駅から徒歩10分圏内
  • 土地の面積は50坪以上
  • 公園や学校まで近い場所
  • 日当たりの良いリビング
  • 在宅ワークのための書斎
  • 家庭菜園をやりたい

ただ、すべての希望条件を満たす土地は簡単に見つからないため、優先順位を付けましょう。

「100点満点の物件は存在しない」と言われるほど、希望をすべて満たす土地を探すことは困難です。100点満点の土地を探すことに尽力すると、70点や80点の良い物件を逃してしまうリスクもあります。

希望条件に優先順位をつけ、絶対に譲れない内容を明確しておくと、候補が出てきたときに判断しやすくなります。

エリアと予算を決めておく

次に、土地・住宅購入の総予算をまず決定し、それぞれの配分を決めましょう。配分の決め方は、家族の考え方・理想の住まいの形状によって異なるものの、総予算の約3割を土地・約7割を住宅購入に配分するケースが多いです。土地にかけられる予算を最初に決めておけば、迷わずに理想の土地を探すことができます。

予算は土地にかかる費用だけでなく、注文住宅の建築費や手数料、税金なども考慮する必要があります。予算を決めたら、設定した予算が希望するエリアに見合っているか検証することも大切です。

土地探しから購入までの流れを知る

全体の流れについて知っておきましょう。土地探しから購入までは、以下の流れで進みます。

  • 土地探し
  • 買付証明書の提出
  • 住宅ローンの事前審査
  • 土地の売買契約締結
  • 住宅ローンの本審査
  • 金銭消費貸借契約締結
  • 土地の引き渡し・所有権移転登記

土地探しにかかる期間は、3か月〜1年程度です。希望の土地が見つかったら買付証明書を提出します。買付証明書とは土地の所有者に対して購入の意思表示をするための書類です。住宅ローンを借りて土地を購入する場合は、住宅ローンの事前審査を申し込みます。事前審査に通ったら、いよいよ不動産売買契約の締結です。契約締結後に住宅ローンの本審査に進み、通過すれば金融機関と金銭消費貸借契約を結びます。最後に土地の引き渡しを受け、所有権移転登記をおこない、土地購入が完了する流れです。

まとめ

ここまで、注文住宅を建てるための土地の探すまえの事前準備について解説しました。

土地探しを進める際は、希望条件をまとめて優先順位をつけること・あらかじめ予算を決めることなどが大切です。

ここまでの準備ができたら、次はいよいよ土地探しです。
事前準備をすることにより、ある程度の候補を絞ることができるはずです。
次回はある程度、候補があるなかでのチェックポイントについて解説したいと思います。