子供部屋っていつから必要?

家づくり
2023.12.20 Wed

家づくりを進める上で、家族の構成人数は間取りや広さに関わる重要な部分。特に子供の人数は、部屋数にも関わってきます。子供がいらっしゃる方は、子供の人数やニーズに合わせて。子供がいらっしゃらない方は、将来的な予測と共に考えて。
住宅を建てる際には、今後の家族の在り方を想像することが大切です。

子供部屋の考え方

住宅における子ども部屋の考え方は、昔と今では変わりつつあります。以前は住宅を建てる際に子どもの人数分の部屋を設けて、小学校高学年になると、自分の部屋で寝起きや勉強を行う家庭が多かったように思います。

その後、いずれ仕切っても良いように、2階に広い大きな部屋を設けるスタイルが生まれました。出入り口を2ヵ所作り、将来壁を増築できるように準備しておいたり、
部屋の間に引き戸をつけて、いつでも自由に仕切れるようにしておく間取りも好まれています。

現在では、子どもの勉強スタイルが多様化し、子ども部屋に対する考え方も変わってきました。リビング学習という言葉をよく聞かれると思いますが、
自分の部屋で勉強はせずに、家族の気配を感じるリビングで勉強するというスタイルも
主流になっています。
中学生や高校生になって、初めて自分の部屋で勉強しているというご家庭の話も聞きます。
子ども部屋を設けるか? 設けないか?
実はそこから考えてみるのも良いかもしれません。

初めはワンルームとして活用

子供の人数が確定していないご家庭は、
2階に9~10畳程のワンルームを子ども部屋として設けておく方も多いです。ゆくゆくは壁や建具、収納家具でエリアを2つに分けられます。

いずれ仕切る際のポイントは、どちらの部屋の条件も揃えておくこと。広さが違っていたり、窓のある部屋と無い部屋ができると平等に使いにくいですよね。照明のスイッチやエアコンなどちょっとしたことの使い勝手も考えましょう。

セカンドリビングとしての活用

日本の家庭では、子どもが「一人で寝る!」と言うまで、親子一緒に寝る家庭が多いです。
そうなると、2階の子ども部屋は子どもが大きくなる10歳ぐらいまで使わない部屋となり、
物置やご主人の趣味部屋になっているという話もよく聞きます。
小学校高学年になり自分の部屋を与えても、リビングで遊んだり勉強したりするため、
自分の部屋は学用品の置き場としての活用と、夜に寝に行くだけというご家庭も。

「家全体が子どもスペース」「いつもリビングで家族が一緒にいる」
そういうご家庭の場合、普段家の中に使われない部屋があるのは少しもったいないですよね。子供部屋を本来の用途と違う使い方をするのであれば、
もっと柔軟に対応出来る空間にしたら良いのではないか?と考えます。

そうした考えから生まれたのが、子供部屋をセカンドリビングとして活用する方法。

子どもが自分の部屋が欲しいというまで、家族が使う多目的なスペースとして空間を開放します。

例えば、パソコンを使うワークスペースや、本棚を置いて家族の読書スペース、
家族で楽しむシアタールームなど。

就寝前のちょっとした寛ぎ時間を豊かにするスペースです。
セカンドリビングは、いずれ必要な時に壁や建具で仕切ることができます。

兄弟姉妹の人数が変わったり、だんだん成長していったり、独立したりと、
子ども部屋は何かと変化の多い部屋。

あまりつくり込まず、その時々で自由に対応できるように工夫しておくのも一つの考えです。

まとめ

「家」は月日と共に暮らし方が変わります。

子どもと一緒に暮らすうちは子ども中心の家になりますが、、
長い目で見て一番長く家に居るのは夫婦二人。

将来的なことも考えて家づくりをかんがえたいですね。