無垢フローリングの種類と特徴!選び方のポイント解説

家づくり
2023.11.13 Mon

無垢フローリングとは、天然木からとりだした一枚の板を加工したもの。色や表情が豊かな広葉樹から、明るく暖かみのある針葉樹まで、天然ものなので、育った環境によっても堅さや色、木柄も変わってきます。幅広くある樹種の中から、家族が長く付き合っていく無垢フローリングの選ぶポイントを紹介します。

1.色味で選ぶ

色味について

樹種によって色はさまざまです。天然の木は、明るめの色から濃いめの色まで着色しなくても幅広い色味のバリエーションを持っています。色の濃淡だけでなく、赤みがあったり、黄みがかっていたり、バラエティ豊かです。
内装材の中でも面積の広い床材は、部屋の印象を大きく左右する部材の一つです。まずは、理想のお部屋の内装のタイプや好きな色味のイメージから始めるのがおすすめです。

明るめ:カバザクラ、メープル、パインなど


中間色:アメリカンブラックチェリー、オーク、チークなど


濃いめ:ウォールナット、タガヤサン、ローズウッドなど

経年変化について

 無垢木材は時間とともに風合いが増していきます。色が濃くなるものもあれば、薄くなるものもあります。変化の大きさ、スピードも、樹種や環境によってさまざまです。数年後の変化を想像しながらインテリア計画をするのもおすすめです。

堅さ(あたたかみ)で選ぶ

無垢木材には、堅い木と柔らかい木があります。堅い木は傷が付きにくく、柔らかい木はあたたかく、足触りがやさしいですが傷が付きやすい特徴があります。
部屋の用途や目的に合わせて、適材適所で堅さを選ぶことが大切です。

堅い木の特徴

密度が高く、含まれる空気の量が少ないため、傷つきにくいことが特徴です。店舗など土足で歩く場所の使用にも適しています。

柔らかい木の特徴

密度が低く、傷つきやすいという面もありますが、含まれる空気の量が多いため、あたたかく、素足でも肌触りが気持ちがよく、子供部屋や寝室に適しています。また、衝撃を吸収するため、足腰への負担が少ないことも特徴です。

木柄で選ぶ

木目について

素材を選ぶ際に、色味とともに大切なポイントとなるのが木柄です。木目の表情によって空間全体の印象が大きく変わります。木目がはっきりしているものは木質感が強く、木の個性が主張されます。木目がおとなしいものは木の雰囲気が強くですぎないので、スッキリした空間にもなじみます。

木目がはっきりしている材:アッシュ、オーク、クリ、ケヤキ、タモ、アカシアなど

木目がおとなしい材:カバザクラ、バーチ、メイプルなど

グレードについて

同じ樹種でも節の有無や木柄によって、大きく印象が変わります。グレードとは樹種ごとに設定された目安で、見た目の違いを表しています。グレードによって、節が少ないもの、木柄が整ったもののみを集めて仕立てたもの、節や色の違いを楽しむ表情豊かなもの、素材感が強いものなど、さまざまです。

理想のお部屋のイメージにするために、実は大事なポイントです。アンティークなカフェ風にしたい、落ち着いた大人な空間にしたいなど、具体的にイメージしてみましょう。

まとめ

無垢フローリング材はさまざまなバリエーションがあります。
樹種、グレードだけでなく、幅、長さ、厚み。。。多すぎて迷ってしまいますよね。
無垢フローリング選びで大切なのは自分の生活空間での自分の好みや価値観から優先順位を付けること。様々な木材の特徴の理解はプロに任せ、優先したい見た目や質感から選ぶことが重要なポイントです。長い付き合いになるフローリング材、納得いくものを見つけたいですね。