防犯対策 新築の時に何をすべき?

2025.02.07 Fri

大切な住まいを守るためには、防犯対策が欠かせません。
財産が盗まれるだけでなく、「自宅に犯罪者が侵入した」という事実が精神的なショックを受けます。

警視庁発表のデータによると、侵入窃盗の発生場所として最も多かったのは戸建て住宅の33%。3階建て以下の共同住宅(アパート等)は7.8%、4階建て以上の共同住宅は4.3%となっています。

新しい家に取り入れておきたい防犯対策を紹介します。

家を建てる前に!新築一戸建ての防犯対策を場所別に紹介

新築時の防犯対策について、「窓」「出入口」「外回り」の3つの場所に分けてご紹介します。

1.【窓】一番侵入されやすい窓には3つの防犯対策

窓は空き巣に最も狙われやすい場所です。
「戸締りをすれば大丈夫!」ではなく、窓を壊して侵入しようとする空き巣犯に対してどう対策するのかを考えておく必要があります。

以下3つが対策方法です。

①CPマーク付きの窓を導入

「CPマーク」とは、防犯性能の高い建物部品に付けられるマークのことです。警察庁、国土交通省、経済産業省、建物部品関係の民間団体による官民合同会議による厳しい試験に合格した部品にのみ付けることができます。
対象となる建物部品は、鍵、シャッター、ドア、サッシ、ガラス、フィルムなど17種類、3611品目あり、いずれも破壊開始から侵入までに要する「抵抗時間」が5分以上であることが確認されたものとなっています。

代表的なものでいうと、
防犯ガラスといわれるものがあります。
2枚のガラスに樹脂中間膜を挟みこんでおり、破壊されにくく、こじ破りなどの手口に対して有効です。

ただ、全ての窓をCPマーク付きにしてしまうと、費用がかなり掛かってしまうので、
空き巣犯に狙われやすそうな人目の少ない場所の窓などはCPマーク認定のものにするなど、
検討が必要です。

②見通しの良い場所に設置

窓の設置場所は、なるべく見通しの良い場所を選びましょう。
前述のとおり、空き巣犯は人目を避けようとするため、下の図のような道路から奥まった部分にある窓や、道路の反対側にある窓は狙われやすい傾向があります。
狙われやすい場所にたくさんの窓を作らないよう注意が必要です。

③お風呂、トイレに面格子を設置

お風呂やトイレなどの小窓は換気の為に1日中開けっ放しにしているという家も多いのが事実です。
また、人目に付かない場所にあるので、侵入リスクの高い窓と言えます。

対策としては、面格子の設置が有効です。面格子を外に付けておけば、空き巣犯が窓を壊して侵入しようとするのを防ぐ抑止力となります。

2.【出入口】鍵の対策で簡単に侵入させない防犯対策

玄関や勝手口などの出入口は、頑丈なドアにすることはもちろん、鍵の対策を行いましょう。
以下4つが対策方法です。

①CPマーク付きのドアを導入

窓の対策でも紹介したCPマークですが、ドアに対しても導入されています。
CPマークのないドアに比べ値段は高くなりますが、こちらも場所に応じて導入しましょう。

②ピッキングや破壊に強いシリンダー錠を設置

ドアからの侵入の仕方としては、鍵穴に特殊工具を入れて解錠させるピッキングや、強引にドアに穴を開けて内側から鍵を開けるサムターン回しがあります。

鍵を破られないための備えとして、シリンダー錠のような形の複雑な鍵の導入を検討しましょう。

鍵が複雑になればなるほど、空き巣犯も侵入に時間がかかります。その間に誰かに見つかる、または空き巣犯自身が侵入を諦めることが予測できます。

③鍵は多めに設置

手慣れた空き巣犯でも、鍵が掛かっていれば開錠に時間がかかります。鍵が多いほど、空き巣犯の手間となり防犯対策となります。補助錠と呼ばれる鍵を玄関だけに限らず、窓などにも付けるようにしておくと有効的です。

3.【外回り】侵入しにくい家回りで防犯対策

家の外回りの防犯対策により、そもそも家の窓やドアから空き巣犯を遠ざけることができます。
空き巣犯がどう侵入してくるかについて考え、対策をします。

①砂利敷にする

砂利の上を歩くと音がします。家に近づくまでに砂利を通らないといけないとなれば、「誰かに足音を聞かれるのではないか」と空き巣犯も不安になり、窓やドアまで近づきにくくなるでしょう。

②2階へ上がる足場を作らない

車が雨に濡れないようにと付けたガレージの屋根など、2階へ上がることができそうな足場がある場合、空き巣犯がそれをよじ登って2階に上がり、そこから侵入してくる可能性もあります。
家の外回りに2階へ上がる足場になる場所がないかを確認し、どうしてもの場合は忍び返しやセンサーアラームで対策しましょう。

③フェンスなどで立ち入りを制限

「家の敷地奥の見通しが良くない」「庭の窓からの侵入されるのでは」という場合に有効なのはフェンスです。
敷地奥に柵を作れば、空き巣犯も侵入しにくくなるでしょう。

家を建てた後の一戸建て防犯対策や防犯グッズを紹介

ここまで、新築時の対策についてお話ししましたが、ここからは家を建てた後の防犯対策や心構えをご紹介します。
建てた後もしっかりと対策をしましょう。

必ず鍵をかける

家の鍵については、以下の注意や習慣を忘れないようにしましょう。

  • 少しの外出でも必ず施錠する
  • 鍵は2つ以上かける
  • 鍵を玄関周辺に隠さない
  • 2階も鍵をかける

空き巣犯がいつあなたを見ているかわかりません。
「この人はいつもポストに鍵を隠している」「家の庭に出るときは鍵をしていない」など、空き巣犯が事前に観察している可能性があります。

音の鳴るものを置く

窓のそばに小物を置いておきましょう。
空き巣犯の侵入時、小物が落ちて音が鳴ることがあります。それで誰かが気付くこともあるでしょうし、空き巣犯を怯ませることもできます。

特に花瓶とお花を置くと、落ちたときに大きな音がして防犯になるだけでなく、家がお洒落にもなるので一石二鳥です。

防犯意識を高く持ちしっかりとした防犯対策を

新築時から防犯対策について考えておくと、その後の暮らしの安心・安全につながります。家を設計する段階から防犯意識を持ち、また日常生活でも施錠を怠らないなど、空き巣犯に狙われにくい家づくりをしていきましょう。

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