知って便利な建築用語 Part3

家づくり
2024.07.16 Tue

「知っておきたい建築用語」part3の今回は、
沢山あってわかりづらい図面についてご紹介したいと思います。

契約後、コーディネートの段階に入り、確定した図面をお客様にお渡しすると、
その枚数の多さに驚かれます。

全てを理解するのは難しいですが、図面の違いを少し知っておくと、
より家に愛着がわいてきます。

自分たちの要望が全て具体的に記されるのが図面。
そして、この図面を元に施工されます。

ちゃんと希望が伝わっているかどうかを確かめるためにも、見方を少し知っておくと良いですね。

図面について


注文住宅の図面イラスト

設計図面が完成し、お客様にご説明する際、まずは敷地面積や建築面積、延床面積の確認をします。

建築基準法で決められている建ペイ率の説明も交えながら確認します。


そして、平面図を見ながら、動線にそって一つずつ間取りを説明していきます。

例えば、駐車スペースから玄関に入り、右手にシューズクローク。
廊下を進み、扉を開けてリビングへ。

その都度広さや場所、建具などを確認しながら図面を指で差し、
一つ一つお客様に確認をしながらご説明していきます。

見慣れない図面から、立体的な建物を想像しないといけないので、
なかなかピンと来ない方も多いかもしれません。
わからない箇所は、必ず営業担当者や設計士に確認しましょう。

◆契約前に見ることが多い図面

【配置図】

敷地に対し建物がどのように配されているか、接道道路や隣地との位置関係、
方位やカーポートなどの外構も含めて書かれている図面です。

建築物は隣地境界線から50cm以上離すことといった民法上の規定がありますが、
建築基準法上の建ぺい率に収まっていても、建物が隣地から近すぎると後々問題になあることも。

雪の多い地域は、建物(屋根・軒先)からの落雪に配慮する必要があります。

この配置図で、隣地から建物がどの程度離れているか確認しておくと良いでしょう。

【平面図】

図面と聞いて皆さんが頭に描くのがこの「平面図」。

建物の図面の基本となる図面で、建物を水平方向に切断して真上から見た図。

間取りや動線などの確認が出来ます。

【立面図】

住宅を外から眺め、東西南北4方向から見た投影図。

建物の形や高さなどがわかり、窓やドアの大きさや位置なども確認できます。

屋根や外観の材質も確認できます。

◆契約後、コーディネート打ち合わせで見ることが多い図面

【展開図】

造作家具や収納など、棚の奥行や高さをわかりやすいように多方向から見た投影図。

立体の細部を示して、どのように仕上がるのかの理解を助ける目的で作成されます。

【内部仕上表】

打ち合わせで決めた床材や仕上げの材料に関することをまとめた図面。

この図面により、全体のコーディネートの様子もわかります。

【コンセント図】

コンセントの位置や種類がわかる図面。

1口コンセントなのか、防水コンセントなのか。

100V・200Vなど電圧の種類も書かれています。

リビングや廊下だけでなく、収納の中にもあった方が掃除機の充電がしやすくなったりしますので、
新居でどんな家電をどこに置いてどのように使うかイメージし、図面に反映してもらいましょう。

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した図面はごくごく一部。

住まいづくりをされる方の中には、設計図面を初めて見る方も多く、
見慣れない記号も記されているので、理解するのに苦労するかもしれません。

そんな時は遠慮なく担当設計者に聞いて、家づくりを進めましょう。